山中伸弥

平尾誠二氏の遺影に語りかける山中伸弥京大iPS細胞研究所所長
平尾誠二氏の遺影に語りかける山中伸弥京大iPS細胞研究所所長

平尾誠二さんの「感謝の集い」で、遺影に語りかけるように弔辞を読んだ。「君のことを治せなくて…本当にごめんなさい」と、山中教授は頭を下げた。16年10月20日、平尾さんは胆管細胞がんのため53歳の若さで旅立った。ミスターラグビーとノーベル賞医師とは同学年。40代の2人は週刊誌の対談をきっかけに大親友となった。山中教授が知ったときは、がんがかなり進行していた。万能細胞といわれるiPS細胞で「治したかった」無念さが「ごめんなさい」に集約されている。治療にあたった山中教授と闘病の平尾さん、その知られざる宝物のようなやりとりが教授から語られ、集まった800人の関係者が涙した。

(/_;)

<ラグビー・2017年2月11日掲載>