<フィギュアスケート:全日本選手権>◇22日◇さいたまスーパーアリーナ

 町田樹(23=関大)が2位に入り、五輪代表を確実にした。冒頭の4回転ジャンプでよろけたが立て直し、続く4回転からの2連続ジャンプも着氷した。後半の滑りでふらつく場面もあったが、フリーの「火の鳥」を全身全霊で最後まで演じきった。

 「氷の上で倒れてもいいくらい強く演じたい」と20年間のスケート人生をかけて臨んだ勝負の銀盤で、言葉に負けない最高の演技を見せた。演技後に大西コーチと抱き合った23歳のスケーターは初めて全日本の表彰台に立ち、満足感にあふれていた。