ノーシードで勝ち進んでいた天理(奈良)が桐蔭学園(神奈川)へのリベンジを狙ったが、執念は実らなかった。2大会前に同じ準々決勝で敗北。昨年3月の選抜大会でも敗れており、三度目の正直を狙っていた。

 前半から3本のトライで21点差とされると、後半1分にはNO8柴崎健(3年)が、ゴール前のラックサイドを突き反撃のトライ。徐々にスピードあふれる攻撃が見えだしたが、桐蔭学園も小刻みに追加点を重ね、追いつくことはできなかった。

 2大会前の敗戦時も先発出場していたSO林田拓朗主将(3年)は「ミスから失点して、そこが勝敗に響いた。リベンジしようと思って挑んだのですが、残念です」。松隈監督は「1対1でやられるのは仕方ない。そこにたくさんの(天理の)人間が立てていなかった。自分たちはベストゲームを重ねないと勝ち上がれないので」と悔しげな表情で振り返った。