全国選抜大会、全国7人制大会と合わせた「3冠」を狙う東海大仰星(大阪第1)が東福岡(福岡)の猛攻に耐え抜いた。

 後半の時計表示が30分を回って始まったラストプレー。点差は2点で反則によるPGでも逆転される状況だった。FWを中心にじりじりゴールラインに迫る東福岡に対し、体を張ったディフェンスを見せ、最後は自陣のラックでターンオーバーに成功し、タッチを切って、死闘に終止符を打った。

 東福岡の攻撃力を考慮して、前半はキックを1度も使わず、自陣からでも徹底してボールを回して、つないだ。堅実なマネジメントが、速い出だしのディフェンスにもつながり、計4本のトライのうち、最初の2本はターンオーバーからのカウンターで奪った。

 フランカー真野主将は「真っ向勝負しかなかった。その結果、勝ちたい気持ちの強い方が勝つと思っていました。1人1人がハードなタックルを見せることができたと思います」と笑顔を見せた。

 湯浅大智監督(34)は「こんなにすばらしい東福岡さん相手に、ひたむきないいディフェンスを見せてくれた。誇りに思いたい」と選手の奮闘をたたえた。