日本自転車競技連盟は3日、東京都内で臨時理事会を開き、2020年東京五輪に向けた日本代表の立て直しのため往年の名選手、中野浩一氏(60)の選手強化委員長への就任を決めた。

 中野氏は11~13年にも同職を務めている。当面の任期は来年6月まで。

 リオデジャネイロ五輪の日本勢は2大会連続でメダルを逃し、8位入賞さえなかった。関係者によると、安田光義選手強化委員長が9月の理事会で引責辞任を表明していた。

 中野氏は1977年から世界選手権男子スプリントを10連覇。競輪でも6度の賞金王に輝き、80年には日本のプロスポーツ選手で初めて年間1億円以上を稼いだ。

 臨時理事会では19年に静岡県伊豆市でのトラック種目の世界選手権開催を目指すことも決めた。