国際体操連盟(FIG)は4日、男子跳馬でリオデジャネイロ五輪銅メダリストの白井健三(日体大)が2月の種目別ワールドカップ(W杯)メルボルン大会で成功した「シェルボ2回ひねり」を「シライ3」と命名したと発表した。20歳の白井にとって、自身の名が付く技は床運動と跳馬で3つずつ、計6個となった。

 また五島誉博(仙台大)が2月にドイツで開催された国際大会で成功した床運動の「前方伸身宙返り3回半ひねり」はG難度の「ゴシマ」と命名された。この技はF難度の「シライ2」に半ひねり加えたもの。

 体操では五輪や世界選手権など主要国際大会で初めて成功させた選手名が技の名前となる。過去の国際大会で成功例がないことが確認された。白井は「名前を付けるために体操をしているわけではないが、うれしいもの。これからも自分らしい体操をしていきたい」とツイッターに喜びをつづった。

 「シライ3」は側転から入るロンダートの踏み切りで跳馬に着手するまでに1回ひねり、伸身姿勢で後方宙返りする間に2回ひねる。Dスコア(演技価値点)は高難度の5・4点。W杯では予選の2本目に決めたが、決勝では挑戦しなかった。