2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策で関係府省庁を集めた連絡会議が19日、東京都内で開かれ、公道を使用するマラソンや競歩について、都と国土交通省が路面の温度上昇を抑える特殊な舗装を推進する方針を確認した。街路樹で沿道の木陰を増やし、会場周辺に霧状の水をまくミストシャワーを設置するなど、柔軟に対応する。

 環境省が新国立競技場の周辺など競技会場12カ所で今夏から気温や湿度、日差しの強さを基に熱中症の起きやすさを示す「暑さ指数」を算出し、熱中症対策に反映させることも報告された。熱中症の救急医療体制の整備では外国人向けの多言語対応を徹底し、情報発信につなげる。

 丸川珠代五輪相は「暑さ対策が今後の五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)となるようソフトとハード両面で対策を推進したい」と述べた。