アルバルク東京が、千葉ジェッツの猛追を振り切り、初優勝を飾った。1点差に迫られた第4Qの開始早々、大学生ルーキーの馬場雄大が、3点シュートを決め突き放す。さらに残り1分を切って2点差となったところで、今度はエース田中大貴が3点シュートを決めて勝負を決めた。

 田中は26歳の誕生日に、12得点でチームを勝利に導く大活躍でMVPも獲得。「若いメンバーが多い中で自信になる。もっともっといいチームになれる。(新監督の)ルカの練習は試合よりきついというぐらい、みんながハードワークをやってきた。その結果が出た。自分たちのバスケットのスタイルが徐々に見えつつある」と手応えを口にした。3点シュートだけでなく、エンドラインからゴール下にカットインして強気のシュートを決めるなど、収穫の多かった馬場は「学生でプロになって、何も分からないままプレーして、こういう結果になったのは、何か持っていると思う。外角シュートは狙っていた。ルカには試合中に、今までにないほど怒られたけど、アグレッシブに自分のプレーもできた」と振り返った。

 ルカ・パヴィチェビッチ新監督は「両チームとも激しく勝ちにこだわった試合で、みんながアグレッシブに戦ったと思う。レギュラーシーズンへ向け、幸先のいいスタートが切れた」と話していた。