柔道の世界選手権女子52キロ級銀メダルの角田夏実(25)が23日、講道館杯全日本体重別選手権(11月11、12日、千葉ポートアリーナ)を欠場することを明かした。

 千葉・浦安市で行われた了徳寺学園柔道部の報告会に出席し「講道館杯には出場しません。けがを完治させます」と説明。8月上旬に右足甲を剥離骨折し、同選手権に強行出場した。その影響もあって全治約3カ月となり、講道館杯の出場を見送るという。

 災難が続いている。今年6月上旬には、寄生虫アニサキスによる食中毒を発症。7月のスペイン合宿では、外国人選手との乱取りで鼻を骨折した。世界選手権直前にもおはらいをしたが、大会後も京都でおはらいをしたという。

 次戦は、来年の世界選手権代表が内定する12月のグランドスラム(GS)東京大会の出場を予定。「世界選手権前にいろいろありすぎました…。10月ぐらいから徐々に練習を再開して、技の幅を広げていきたい」。GS東京大会で今年の世界選手権同級金メダルの志々目愛(23=ともに了徳寺学園職)を阻止するため策として「そこは阿部詩と結託しようかな」と、冗談を交えて切り返した。

 2人には、同学園からお祝いとして、英家電メーカー「ダイソン」の高級ドライヤーなどが贈呈された。