リオデジャネイロ五輪の開催都市決定を巡る買収に関わった疑いで、ブラジル・オリンピック委員会のヌズマン会長が逮捕された報道を受け、国際オリンピック委員会(IOC)は5日、捜査にはこれまでも全面的に協力しているとした上で、新たな事実があれば倫理委員会で対応を検討するとの声明を出した。

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「ヌズマン氏はリオ五輪の成功に尽力した方だけに、もし事実だとしたら非常に残念だ。状況をよく把握したい」と述べた。

 ヌズマン会長は大会組織委員会の会長も務めていた中心人物。リオ大会では入場券不正転売事件に関与した疑いでIOCのヒッキー元理事(アイルランド)も起訴されており、招致離れが懸念される五輪にとってさらなる打撃となりそうだ。