「フクヒロ」が初の日本一-。女子ダブルス決勝で世界選手権銀メダルの福島由紀(24)広田彩花(23=ともに再春館製薬所)組が、リオ五輪金メダルの高橋礼華(27)松友美佐紀(25)組に2-0と完勝し、涙の初優勝を飾った。世界ランク10位以内に日本ペアは4組。切磋琢磨(せっさたくま)がリオに続く東京五輪での日本勢金メダルにつながる。
涙が止まらない。五輪金メダルの「タカマツ」を破っての日本一。「フクヒロ」は抱き合って喜びを分かち合う。昨年は五輪金メダルペアに準決勝で敗戦。福島は「優勝したいとの思いを前面に出してプレーできた」と振り返った。
作戦がはまった。前衛・広田、後衛・福島が基本の布陣。この日は福島が長く前衛を務めた。「どんどん前に出て攻めた」と福島。「タカマツ」をかく乱し、気迫でも上回る。敗れた高橋も「相手の優勝への気持ちが強かった。伝わってきた」と認めざるを得なかった。
リオ五輪の出場権は遠く及ばず、昨春ペアを解消した。1度、離れたことが功を奏した。福島に頼り切りだった1歳下の広田は後輩とペアを組み替えたことで、自立心が芽生えた。昨夏に再結成すると、互いの意見をぶつけ合うなど、団結力は増した。今年は「タカマツ」に2勝1敗。8月の世界選手権では銀メダルと着実に実力を上げていた。
「タカマツ」の金メダルは、所属先、熊本の寮のテレビで見た。「日本人でもやれる。自分たちもできる」と誓い合ってから1年余り。現在世界ランク10位以内には日本ペアが4組。「目標は東京五輪」と広田。日本ペア同士の競り合いの先に、五輪2大会連続金メダルがある。【田口潤】


