全勝締めで、五輪に弾みをつける。スピードスケートのW杯第4戦は8日(日本時間9日)に米ソルトレークシティーで開幕する。女子中長距離のエース高木美帆(23=日体大助手)は6日、標高1400メートルに位置し、「世界最速」と称されるリンクを確認。しっかりと汗を流すと、「滑りやすいし、レースまでにもう少し感覚を作っていければ」と表情を引き締めた。

 今季はここまで、団体追い抜きで2度の世界記録、1500メートル、3000メートルでも日本記録を更新するなど、出場9レースで優勝6回、2位2回と圧倒的な成績で話題をさらってきた。特に、得意の1500メートルは開幕戦から無傷の3連勝と、平昌五輪での金メダル争いでも大きくリードを奪う。五輪前最後の国際大会に向け、「3戦が終わっての今いる状況、自分へのプレッシャーなどを考えながら大事に滑りたい」と力を込めた。(ソルトレークシティ-=奥山将志)