石川佳純(24=全農)が2年ぶり5度目の優勝に前進した。

 準々決勝で、14年大会準優勝の森さくら(21=日本生命)と対戦。いきなり第1ゲームを先取されると、その後もペースを握れず1-2と劣勢の展開。だが、第4ゲームから本領を発揮。この1年磨いた速い卓球と、持ち前の粘りのラリーで、主導権を奪い返す。3連続でゲームを獲得し、4-2と逆転でベスト4進出を決めた。

 卓球ではベテランの24歳はどこまでも冷静だった。1-2となったが「このレベルの相手になると4-0、4-1で終わることはない」。第4ゲームからは集中力を高め、バックで相手のフォア側に強く厳しい球を集め、流れをつかんだ。

 明日21日の準決勝では伊藤美誠(17=スターツ)と対戦する。「1球1球、攻めの気持ちで、挑戦者として戦いたい」。準決勝を勝ち上がれば、昨年決勝で敗れた平野美宇(17=エリートアカデミー)にリベンジして復活優勝するチャンスも見えてくる。