プロダーツプレーヤーの田渕亜季は24日に横浜で今季開幕戦を迎えるプロツアー「PERFECT」に参加する。15年の初参戦から3季32戦で予選通過は16年の1度だけ。「考えていた以上にプロは厳しかった」と振り返り「世界一実績のないプレーヤー」と苦笑いする。だが、めげない、あきらめない。今季は同ツアー男子3年連続1位の浅田斉吾氏(37)の指導を受け「優勝を目指したい」と意気込む。

 23歳の誕生日に偶然、ダーツと出会った。「(中心の的)ブルに入ってうれしかった」と、その魅力にのめり込む。プロテストが2カ月後にあると知ると、毎日4時間、投げ続け、念願のプロライセンスを取得した。

 15年のプロデビュー前に、英国のダーツメーカー「ターゲットスポーツ社」とスポンサー契約。そのルックスから、大手芸能事務所からの所属オファーもあったが「タレントではなくプロとしてやりたい」と断った。一方で、競技普及のイベントなら、積極的に参加する。「ダーツの魅力を子どもからお年寄りまで知ってもらい、身近なスポーツにしたい」という強い思いからだ。

 人気漫画「まいっちんぐマチ子先生」で知られる、えびはら武司氏が、田渕の真っすぐな思いに共感し、後援会の名誉顧問を務め、ウエアデザインも手がけている。ボクシングの山中慎介らとも交流があり「プロになっていなければ出会えなかった人ばかり」と、ダーツで世界が広がったと感じている。「少しでも追いつけるように成長したい」。決意を胸に、勝負をかける4年目のシーズンへと向かう。【浅水友輝】

 ◆田渕亜季(たぶち・あき)1991年(平3)6月24日、札幌市生まれ。歯科衛生士として札幌市内で働きながら、インターネットカフェ「自遊空間」を練習拠点にダーツの上達に励む。国内の女子プロ選手は約3000人で、ツアー「PERFECT」には約200人が出場。田渕の成績は15年54位、16年70位、17年101位。172センチ。血液型0。