JTがついに久光製薬を止めた。2次リーグ4連勝同士で迎えた“決勝進出決定戦”。第1セットの立ち上がりは先行を許したが、中盤以降に連続得点を重ねて逆転。続く2セットはリードを許すことなく一方的に押し切った。

 「選手のコンディションがよかった。チャレンジャー精神を持って戦えればいいと思っていたが、いい形で勝てたと思う」と吉原知子監督(48)。久光製薬のアキンラデウォを中心とした決定力を警戒し、サーブとブロックに重点を置いた調整が実を結んだ。

 ブロックポイントは相手の倍の14点。特に芥川愛加(26)、奥村麻衣主将(27)が5点ずつを挙げるなどミドルブロックがさえわたった。奥村は「4試合目で(久光製薬に)ストレート勝ちできた。やるべきことができたうれしい勝利。相手のハイトスに対して練習してました」と、してやったりの表情。決勝へ向けては「しっかり準備したい」と気を引き締めていた。