2月27日、バルセロナ合同テスト2日目が行われ、フェラーリのセバスチャン・フェテルが前日のレッドブルを0・5秒上回る1分19秒673の最速タイムを記録した。トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーがドライブしたこの日もノートラブルで順調に走行を重ね、1・645秒差の6番手となった。

 「今日はトリッキーなコンディションだったし、雪の中でF1マシンをドライブしたのは初めてだよ(笑)。でも良い素走行ができてクルマとパワーユニットに対する理解を深めることができた。僕にとっては初めてのSTR13ドライブだったけど、フィーリングは良くて気持ち良く走ることができた。挙動が安定していて自信を持って走ることができるクルマなんだ。ポジティブな1日だったよ」(ガスリー)

 未明には雪が降り氷点下まで冷え込んだバルセロナは日中も気温が4度までしか上がらず、本格的なテスト走行は困難なコンディション。翌日以降も降雪が予報されていることもあり、各チームとも可能な限りの走行をトライした。最終的にフェテルはこの日最多の98周を走行、メルセデスAMGは午後に走行予定だった王者ルイス・ハミルトンが走行を取りやめバルテリ・ボッタスが午前から引き続き走り94周を走破して0・303秒差の2番手タイムを記録した。マクラーレンはストフェル・バンドーンが0・652秒差の3番手タイムを刻んだものの、これは今季から導入された最も柔らかくグリップの高いハイパーソフトタイヤを使用してのもので(フェッテルは3段階硬いソフトタイヤ)、それよりも排気管トラブルによるオーバーヒートで37周にとどまったことの方が痛い。

 テスト3日目の開催は雪のため難しいとみられ、テスト日程の延期もチーム間で協議されているが結論はまだ出ていない。(米家峰起通信員)