東日本大震災から7年となる復興応援スペシャルマッチは、東地区2位のホームの福島ファイヤーボンズが77-70で同4位の仙台89ERSに逆転勝ちした。

 ともに被災地の思いを背負い、息詰まる競り合いを演じた。福島はホームの声援を背に、最大11点ビハインドの第1クオーター(Q)8分過ぎから追撃を開始。第3Q終了間際に54-54の同点に追いついた。勝負を分けた第4Qは、副主将のディオン・ジョーンズ(24)の連続シュートで勝ち越し、さらに3分過ぎにはソロモン・アラビ(29)のダンクシュートで突き放した。その後もジョーンズの連続シュートやSF菅野翔太主将(26)の3点シュートで畳み掛け、仙台の追撃を7点差でかわした。計19得点でMVP獲得のジョーンズは「今日はチームで勝ち取った試合」と最後まで諦めない姿勢を強調した。

 今季、仙台との対戦成績を無傷の3連勝とし、ホームで連敗を脱出した。レギュラーシーズン残り19戦。プレーオフに進出できるワイルドカード争いも視野に、突き進む。森山知広ヘッドコーチ(34)は「後半、自分たちの仕事をしっかりとやってくれた。ホームでやるのはアドバンテージ。福島のプライドを持ってプレーしたい」と力を込めた。【佐々木雄高】