バスケットボール女子のWリーグでプレーオフセミファイナルに進出した4チームの主将が都内で会見し、今季限りでの引退を表明しているトヨタ自動車アンテロープスの主将大神雄子(35)は「現役ラスト2試合、後輩たちに自分に最後まで向かってこいよという気持ちです」と心境を明かした。昨季はファイナルでJX-ENEOSサンフラワーズに敗れ、Wリーグファイナルでの優勝経験はまだない。「今季は新加入の選手も多く、ワクワクした気持ちで臨んできた。セミファイナルでも少なからず自信がある」と胸を張った。

 今季レギュラーシーズン3位のトヨタ自動車は、セミファイナルでは同2位のデンソーアイリスと対戦する。大神は警戒する相手に「桜花学園の後輩でもある高田選手(真希、28=デンソー)です」と笑った。大神のコメントに対して高田は「中学3年で進路に迷ったときに大神さんと電話をして、桜花学園にしようと決意した。代表でも一緒に女子バスケを引っ張ってきた先輩と同じコートに立つチャンスに、勝敗よりも気持ちを強く持ちながら臨みたい」と思い出を語った。

 Wリーグのプレーオフは1戦先勝方式のトーナメントで行われる。セミファイナルは24日、大阪市中央体育館で午後2時からデンソー-トヨタ自動車、午後4時からJX-ENEOS-シャンソン化粧品Vマジック。25日に同会場で午後1時から3位決定戦、午後3時からファイナルが行われ女王が決定する。