日本大の大塚吉兵衛学長が２５日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題で、同日午後３時半に東京都内で記者会見を開いた。

　質疑応答の中で、反則行為を実行したのは内田正人前監督（６２）と井上奨コーチ（３０）から指示を受けたからなどと告白した、宮川泰介選手（２０）が会見の中で「授業を受けさせてもらえない」と訴えたことに関して質問が飛んだ。大塚学長は「学部長からコンタクトを取り、休んでしまった分含め、親御さんと話をさせていただいたと聞いた」と、スポーツ科学部学部長が宮川選手の両親と接触したと明らかにした。

　その上で「勉強したいという意向があると聞いている」と、宮川選手が学業を再開したい意志を持っていると語った。そして「ここ数日で来週からの授業に備える…来週から、彼は学校にみえると期待している」と復学を期待した。

　大塚学長は会見の序盤で「当該学生に１日も早く学校に戻ってきてと復帰対策、卒業後の進路も本人希望もあれば、我々が全力を挙げて力を注ぎたい。１日も早く安心を与えたい」と卒業まで完全フォローする考えを明らかにしている。【村上幸将】