バスケットボールB2仙台89ERSは7日、仙台市内で桶谷大氏(40)の新ヘッドコーチ(HC)就任と今季B2金沢でプレーした月野雅人(29)の入団会見を行った。bjリーグ時代に琉球を2度の優勝に導いた桶谷氏は、「B1に復帰して5年後の優勝を目指す」と意気込んだ。

 桶谷氏のHC就任は、現役引退した志村雄彦取締役(35)が11年、琉球にレンタル移籍した縁で実現した。昨季までB1大阪を指揮しており「入れ替え戦は避けたい。ディフェンスを強化して(B2を)1、2位で抜けたい」と就任1年目の自動昇格を誓った。さらに「起点になってアシストも得点もできる」と、B2岩手(来季からB3)HC時代に指導した月野を「ポスト志村」の主将候補として獲得。月野も「持ち味はタフなディフェンス。リーダーシップを発揮したい」と昇格請負人の期待に応えるつもりだ。

 桶谷氏は会見に先立ち、仙台市役所で郡和子市長(61)を表敬訪問。7月から経営権を移譲されるデービッド・ホルトン会長(42)と社長就任が内定する渡辺太郎取締役(38)らが同行した。また、プロ野球の楽天で初代GMを務めたマーティ・キーナート氏(71)の新GM就任も発表された。渡辺取締役は「(キーナート氏は)アメリカとのパイプが太く、外国人選手の獲得やサポートの力になる。より強く、より市民に愛されるチームにしたい」とあいさつした。【佐々木雄高】