男子グレコ130キロ級で5連覇した園田新(23=ALSOK)は「練習していたことができなかった。これでは世界で勝たない」と振り返った。昨年の全日本選手権と同じ顔合わせの決勝では、谷田昇大(28=和歌山県教育庁)を1分38秒でテクニカルフォール。圧倒的な強さで国内無敵を証明したが「今年の目標は世界選手権。1回も勝っていないので、まず1勝がしたい」と4回目の世界選手権出場を決めて話した。

 拓大からALSOKに入社して2年目。「勝たなきゃクビになる。プロの意識をもってやりたい」と悲壮感たっぷりに話す。女子に比べて目立たない男子、フリースタイルに比べて知名度も低いグレコ、さらに日本勢の弱点とも言われる重量級。取り巻く環境は決して楽ではないが「言われても仕方ない。でも、結果を出して覆したい」すでに代表に決まっているアジア大会では「メダルをとりたい」と話していた。