世界19位の大坂なおみ(20=日清食品)が3年連続で初戦を突破だ。同146位のシグムント(ドイツ)に6-3、6-2の78分でストレート勝ち。「第1セット、追い上げられたけど、すぐに対応できた。それが良かった」と、小さなガッツポーズで勝利を祝った。

気温が35度を超える“猛暑日”で、男子の試合は第3、4セットの間に、10分間の休憩を挟む規則が適用された。しかし、大坂は「フロリダの暑さは比じゃない。フロリダに住んでいて良かった」と、暑さをものともせずに快勝だ。

大会前に、自身のSNSで、珍しく長文の声明を出した。「(優勝した)3月のインディアンウエルズの後、テニスが楽しくなかった。プレッシャーで仕事のように感じていた。でも、(全米前の)シンシナティで、負けたけど、テニスの楽しさが戻ってきた」。

期待の高さは、プロとして誇りだ。しかし、それを重圧と感じて、消えていった選手は多い。大坂は、自分でも認める「完璧主義者」。完璧にできていないのに、期待されるギャップに悩まされていたのだろう。しかし、それも「もう乗り越えた。大舞台でいいプレーができることも分かった」。

2回戦は、予選勝者で同162位のグルシュコ(イスラエル)が相手だ。初対戦となるが、自身初の4大大会8強入りに向け「気持ちは整理できた」と準備万端だ。