世界6位のノバク・ジョコビッチ(31=セルビア)が、サンプラス(米国)と並ぶ歴代3位の4大大会14度目の優勝を遂げた。同3位のデルポトロ(アルゼンチン)に6-3、7-6、6-3のストレート勝ち。ウィンブルドンに続く今季4大大会2勝目で、右ひじのケガから完全に復活した。最新世界ランクで3位に復帰する。

無敵のジョコビッチが完全に戻った。破壊力抜群のデルポトロのパワーを、持ち味のミスが少なくコントロールされたショットで押さえ込み、勝利の瞬間、コートに大の字になった。「昔と比較はしない。新しいレベルに達したんだ」。復活ではなく、再び新たな無敵伝説をつくると宣言だ。

2月に右ひじを簡単な手術。世界ランクは5月に22位にまで落ちた。しかし、7月のウィンブルドンで16年全仏以来の優勝を遂げると「思った以上に早く戻ってこられた」と自信を回復。今大会の優勝につなげた。

4大大会14度の優勝回数はサンプラスと並んだ。上には、フェデラーとナダルしかいない。「以前なら、2人と同じ時代を恨んだが、今は同時代にいいライバルがいて良かったと思う」。この優勝で世界ランクは3位となり、16年10月以来の世界1位復帰も目前だ。