秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が新潟アルビレックスBB(中地区)に92-104で敗れ、開幕4連敗を喫した。激しい当たりの守備で相手を何度もヒートアップさせたが、ファウルを重ねてフリースロー(FT)も増え、前半だけで16点差を追う52失点。後半は守備を修正し、第4Q残り5分37秒で成田正弘(24)がFT2本を決め、77-79の2点差まで最接近。だがホーム新潟の粘りの前に力尽きた。

「ペップ・マジック」が不発に終わった。外国人は3人まで登録可能だが、ベンチ入りは2人まで。前日11日にチームトップの28得点を挙げたジャスティン・キーナン(30)を外し、新外国人のニカ・ウィリアムス(31)を入れた。守備重視でゴール下を強化。昨季得点王のダバンテ・ガードナー(27)を封じ込む作戦に出たが、ファウルで止めるのが精いっぱい。むしろ第2Qだけで10本(成功8)のFTを与えるなど、「副作用」もあった。前日29得点のガードナーに、この日も33得点を献上した。

初勝利が遠く、ペップ・ヘッドコーチ(49)はいら立っていた。「インテンシティが足りていない」。11日の試合後、いきなり0-9のリードを許して敗れる展開に開口一番、「Intensity(集中力)」の欠如を指摘した。「ディフェンスはなかったに等しい。それ以前に、情熱を持ってプレーしていない選手がいた」。激しく向かう姿勢こそ取り戻したが、結果が伴わない。次戦17日もアウェーでサンロッカーズ渋谷戦。今季初の同地区対戦で、意地を見せたい。【中島正好】