秋田ノーザンハピネッツ(東地区)が、昨季B1王者で同地区3位のアルバルク東京に55-100と完敗した。武器だったはずの堅守が、前半だけで9スチールを許すなど53失点して崩壊。今季ワーストとなる連敗も6に伸びた。

序盤から相手のスピードあるパス回しに翻弄(ほんろう)された。横パスのミスも目立ち、スチールされると守備の連係にも狂いが生じた。リバウンドも攻守ともに完全に支配され、攻撃は単発に終わった。

唯一の光明は、3日のホーム名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で左膝を負傷し、翌4日は不出場だった中山拓哉(24)の復帰だ。第1Qには連続失点の悪い流れを、鋭いドリブルで切り裂き得点。第2Qでも今季リーグトップのスチール力を発揮。パスカットから速攻で奮起した。野本建吾(26)がパスカットから独走し、保岡龍斗(23)が華麗なパスを受けて得点する場面もあった。

55得点は今季最低。2度目の100失点も喫した。週末には本拠で連敗を喫した名古屋Dとの敵地2連戦。中2日で時間はないが、守備の再構築が急務となる。【鎌田直秀】