B1新潟アルビレックスBBは今日8日と9日の第12節、昨季のリーグ王者・アルバレク東京とアオーレ長岡で対戦する。右手舟状骨(親指付け根)骨折で戦列離脱していたPG/SG渡辺竜之佑(24)が、約1カ月半ぶりに戦線に復帰する見込みだ。

「自分が出たら、リバウンドで頑張る」。渡辺はA東京戦での役割を自覚している。4日から練習に復帰、試合形式もこなした。「いつでも出られるように準備してきた」。出場すれば11試合ぶりになる。離脱前の最後の試合だった三遠戦(10月27日)では、9リバウンド10得点。そのイメージを持って臨む。

患部は右手首付近を中心にテーピングとサポーターでガード。練習から腕に着けていた野球の死球よけのプロテクターを試合でも使用する。「おかげで痛みも怖さもなくなった」。11月2日にバスケ人生初の手術を受けた。抱えていた不安も今は消えた。

戦列を離れている間、下半身強化に徹した。体重は開幕当初から3キロ減の85キロに。ただ「体が軽くなって動きやすい」。体脂肪は1%落ちて13%。引き締まった実感がある。「チームに勢いをつけるプレーをして、A東京に勝ちたい」。復帰戦、チームの起爆剤になって王者にぶつかる。【斎藤慎一郎】