日本スケートボード界のホープ、池田大亮(18=クリスタルガイザー)が年明け早々、ピンチに立たされた。ストリート種目の第1回世界選手権に出場する日本代表が6日、開催地のブラジル・リオデジャネイロへ出発した。ところが、池田は入国に必要なビザ申請に不備があって出国できず。ビザを取り直し、遅れて合流することになった。

世界最高峰のストリートリーグ(SLS)今季最終戦を兼ねる大会は、20年東京オリンピック(五輪)出場を争うポイント獲得大会の初戦。昨年SLSの予選でもあるタンパアマで優勝した池田は、SLS今季3戦全勝の堀米や女子の西村とともに「SLSスケーター」としての参戦だった。日本代表の渡航手続きは協会だが、プロは自力手配。旅慣れていても、ミスがあったようだ。

待望のSLSデビュー前のトラブルに「ショックです」とぼうぜん。日曜日のために大使館にも連絡はつかず「明日、ちゃんと手続きしてビザを発給してもらいます」。幸い大会は11日からで10日までは公式練習。「来季SLSフル参戦のため32位が目標。大会に出られれば、いけると思います」。世界と戦う18歳は、窮地に追い込まれても笑顔と自信を忘れずに言った。【荻島弘一】