東レが3-0のストレートでFC東京を退けた。5試合ぶり先発出場のミドルブロッカー高橋健太郎(23)が、アタック決定率85・7%をマーク。2本のブロックポイントも奪い、攻守で勝利に貢献した。

第2セット序盤、高橋が立て続けに得点を決め、相手を突き放した。さらにブロッカー陣の中心として守備をけん引。何度も相手スパイクを手に当て、自由な攻撃を許さなかった。「周りから指示を出してもらい、とてもやりやすかった。練習通りにできました」と胸を張った。

同じポジションのレギュラー、富松崇彰(たかあき、34)が両アキレス腱(けん)痛で離脱中。前日練習での調子の良さを買われ、チャンスを得た。小林敦監督(44)は「非常に能力が高い。ミスが減れば、もっとすごい選手になれると思います」と大きな期待を寄せる。

現在6位。レギュラーラウンドを6位以内で終えれば、ファイナルステージに進める。20日は、ホームで最下位のVC長野と対戦。高橋は「優勝だけを目指している。とにかく勝つだけ」と力を込めた。着実に勝ち点を積み上げ、2シーズンぶりの王座奪還を狙う。【古地真隆】