男子では、2回戦から登場の仙台商が仙台に2-0でストレート勝ちし、今年初公式戦を白星発進した。

仙台商が地力の違いを見せ、県王座奪還にのろしを上げた。第1セットは16点差、第2セットは8点差で1度もリードを許さずに快勝。それでも千葉伸次監督(52)は「(初公式戦の)1回目は(練習の)発表会だが、プランがなさ過ぎる。チームの約束事も守り切れていない」と引き締めた。

中学時以来のセッターにセンターからコンバートされた寺島慎梧(2年)とリベロ篠沢幸絃(1年)を含む主力5人が昨年からのレギュラー。リベロを除く先発の平均身長は約178センチと高さはない。寺島は「速攻中心に組み立てたい。ブロックも武器にしたい」と、183センチの長身を生かしたトスワークで司令塔の役割をこなす。

名取一中からの後輩、鈴木晴之(1年)もレフトエースに名乗りを上げた。左攻撃に加え、中央からの時間差で相手ブロックをほんろうした。同校OBの兄智之さん(仙台大1年)はリベロで活躍した。鈴木は「レシーブも大事にしたい。東北高校の時代にはさせない」。昨年10月、全日本高校選手権の県代表決定戦で東北に6連覇を阻まれたが、今夏の県高校総体で8連覇から全国コート返り咲きを誓った。【佐々木雄高】