正念場の戦いが始まる。バスケットボールBリーグは3週間の中断期間を終え、3月2日に再開する。東地区最下位、リーグ18チーム中17位に低迷するレバンガ北海道は、敵地で琉球ゴールデンキングスと対戦する。今季は40試合で10勝30敗。残り20試合で、リーグ15位以下の4チームがまわるB1残留プレーオフ回避が現実的な目標となる。緊急連載「B1残留へ ラスト20戦での巻き返し」で3回に渡り、今季のチームの現状を分析し、巻き返しへの打開策を探る。
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監督交代があったのは昨年12月。内海知秀監督(60)はジョゼ・ネト前監督(47)からバトンを託された。両監督が掲げるバスケットの中心理念はともに「堅守速攻」。だがフィジカルの強さを求め、個々の能力でシンプルに攻撃する前任に対し、内海監督は「組織力」をテーマに立て直しを図った。「もう少しトランディション(攻守の切り替わり)からの得点を増やしていかないといけない」。監督交代後も6勝15敗と苦しい戦いは続くが、徐々に光明が差している。
得失点やアシストなど、データに大きな変化は見られない。だが、その内情は違っている。たとえば攻撃時にボールを失うターンオーバー(TO)。チーム最多630得点(1試合平均16・2)と攻撃の軸であるデイビッド・ドブラス(37)にボールが集中し、ゴール下で2人がかりの相手守備に苦しんでボールを失うことが多かったが、内海体制では、スチールからの速攻中にミスが絡み、TO数が膨らむ傾向にある。
1月23日、残留を争う同地区5位の秋田戦では、第3クオーターに9連続失点。素早い攻守の切り替えを意識した司令塔の多嶋がドリブルで前線に持ち込もうとしたが、相手にスチールを許し、失点につながる場面があった。多嶋は「こうしなきゃ、ああしなきゃと考えている中でしかまだプレーできていない」と反省するが、指揮官は「TOが減った時は積極性もなくなって、アタックができなくなってしまう」と、“攻撃的なミス”は問題視していない。
連動性を高めるため、練習メニューにも手を加えた。フィジカル強化に重点を置き、個々のウオーミングアップに時間を割いたネト体制とは違い、ボールを使ったパス回しなど、チーム全体で取り組む練習が中心になった。今季は平日ゲームが昨季の3倍増。選手のコンディション調整を最優先し、3部練習を1部練習に変更もしている。
内海監督は「ディフェンスをもう少し頑張って、速い展開に持って行くことが大事」と、中断期間の練習でも細かくポジションを指示している。多嶋は「(内海監督の理念を)チームに落とし込んでいる段階」。再建途上のチームにとって、約3週間のリーグ中断は貴重で、大事な期間となる。【浅水友輝】


