12年ロンドン五輪バドミントンで銀メダルを獲得した「フジカキ」ペアの藤井瑞希(30)が、子どもに泣かされた。

東京大会マスコット決定から1年の28日、藤井は東京・品川区立豊葉の杜学園でのイベントにミライトワ、ソメイティと参加。1年前に発表式が行われた同校で、思わぬ「サプライズ」に涙をみせた。

この日で再春館製薬所との契約が切れる藤井は「プロ選手最後の仕事」として6年生とバドミントンを楽しみ、子どもたちに手を振って退場。そこに「ちょっと待ったあ!」のアナウンス。「長い間お疲れさま」「感動をありがとう」…。突然始まった「呼びかけ」に驚き、目頭をおさえた。「心にグッときた。感動しました。現役最後にまさかサプライズがあるなんて、泣くとも思っていなかったので…」と話した。

昨年9月に今季限りの引退を表明し、今月17日に終了したS/Jリーグではチームの優勝で有終の美を飾った。そして、25年間の現役最後の日を「忘れられない1日」で締めくくり「思い切りやったし、悔いはない。競技人生がまっとうできた」。

ペアを組んだ垣岩令佳(29)はチームに乗って指導者になるが、藤井は「きょうのようにバドミントンやスポーツを広める仕事をしていきたい」と、笑顔で話していた。