秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)の谷口大智主将(28)が「脱危機感」で残り20試合の奮闘を誓った。

28日は秋田市内で2日の大阪エヴェッサ(西地区4位)戦に向けて、シュート練習を中心に約1時間の練習。「B1残留のことを言われるし、危機感は感じてやらなきゃいけないが、フォーカスしすぎると後手後手になってしまう。勝つためにやることはハードワーク。それを信じるだけ」。目の前の敵を倒し続けることに主眼を置いた。

約3週間のリーグ中断もプラスにとらえた。チームは今季ワーストタイの6連敗中だが、中断前最後となった11日のシーホース三河戦では、わずか1点差。連戦の中で黒星が続き、若手選手らが試合中や試合間での気持ちの切り替えが出来なかったことも事実。練習再開の18日まで1週間の完全オフ。「僕も中堅ですけれど、若手は気持ちも体もリフレッシュ。リセットできた」と雰囲気の好転を感じている。この日の練習後も、同市内の浴場施設に出向き、外国人選手を含めた“裸ミーティング”で気分転換も図った。

再開初戦はホームだが、昨年10月にオープンしたナイスアリーナ。由利本荘市での開催はBリーグとなって初となる。「秋田市まで普段は来られなくて楽しみにしてくれているブースターもいる。自分たちも新たな気持ちで、連勝して再発進したい」。残留プレーオフ圏内(下位4チーム)突入に尻に火がついた状態だが、平均年齢B1最少の若さを、後半戦のパワーに変える。【鎌田直秀】