国際水連が新設した高額賞金大会「チャンピオンズ・スイム・シリーズ」に、日本から男子の渡辺一平(21=早大)坂井聖人(23=セイコー)入江陵介(29=イトマン東進)の3人が出場予定であることが4日、分かった。

関係者は「エントリーは終わりました」。7月の世界選手権韓国大会を前に、海外勢とビッグな賞金をかけて対決する。

同シリーズは、国際水連が五輪メダリスト、世界記録保持者などを招待して長水路(50メートルプール)で争われる。4月27、28日に中国の広州、5月11、12日にブダペスト、同31日、6月1日に米インディアナポリスと3大会が行われる。国際水連が1月中旬、日本水連を通じ複数の日本選手にオファー。200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺、16年リオ五輪200メートルバタフライ銀の坂井、12年ロンドン五輪で銀2、銅1を獲得した背泳ぎ入江が応じた。第1戦の中国大会に3人が、第2戦のブダペストに坂井、渡辺が出陣する予定だ。

目玉は高額賞金だ。賞金総額は300万ドル(約3億3000万円)。各種目の優勝賞金も1万ドル(約110万円)に設定。同じ国際水連主催で98年から続いている短水路(25メートルプール)のW杯は、昨年の各種目優勝賞金が1500ドル(約16万5000円)だった。その6・6倍にあたる同シリーズの賞金は、破格といえる。さらに国際水連が選手の航空券、宿泊費などをすべて負担。文字通り「チャンピオンズ」しか参加できない豪華イベントになる。