柔道の世界選手権東京大会(8月25日開幕、日本武道館)代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権が6日、福岡国際センターで開幕する。

男子66キロ級で国際大会3連勝中の丸山城志郎(25=ミキハウス)は5日、福岡市内で最終調整を行い、順調な仕上がりをアピールした。

約2時間の練習では、乱取りを中心に足技を入念に確認。4日はオフだったため、この日はやや追い込んだ稽古で汗を流した。同じ稽古場にいた81キロ級の兄剛毅(ごうき、27=パーク24)にも乱取りをお願いし、珍しい「兄弟稽古」で感覚も確認した。世界選手権2連覇の阿部一二三(21=日体大)との対決が注目される中、丸山は「自分らしい柔道でしっかり勝ちきるだけ。この大会で一番大事なのは内容よりも結果なので、集中して試合を迎えたい」と意気込んだ。

一方、阿部は福岡市内で行われた記者会見に出席した。昨年11月のグランドスラム(GS)大阪大会、2月のGSパリ大会と優勝を逃し「この階級での日本一を見せる。丸山選手だけでなく1戦1戦を大切に、豪快に投げて会場を湧かせたい」と“完全復活”を誓った。

今大会は6日に男子90キロ級、100キロ級、100キロ超級、女子63キロ級、70キロ級、78キロ級、78キロ超級。7日に男子60キロ級、66キロ級、73キロ級、81キロ級、女子48キロ級、52キロ級、57キロ級が行われる。