静岡県開催の東京五輪・パラリンピック自転車競技に向けて、県オリンピック・パラリンピック調整室が今月、沼津市の複合施設「プラザヴェルデ」内に設置された。

同室は、大会組織委員会、静岡県、開催地の伊豆市、小山町などの連携を円滑にする目的で、関係自治体職員など計14人で設置。開催地の中間に位置する沼津市に置かれ、観客の輸送などの課題に向けて、関係各所と調整する役割を担う。笹野努室長は、「静岡でやって本当に良かったと言ってもらえるようにしたい。連携を密にしながらやっていきたい」と、県内初の五輪開催に向けて意気込んだ。

8日に行われたお披露目式では、静岡市出身の書家・岩科蓮花さんが参加。競技開催の成功を願って、平和の祭典から「和」の字と、五輪や自転車の車輪から「輪」の字を書道パフォーマンスで書き上げ、開室に花を添えた。【和田憲明】