【ブダペスト=三須一紀】混合ダブルスで吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)石川佳純(26=全農)組が2大会連続の決勝進出を果たした。

ドイツ組に4-1で勝利。石川は前日、シングルス4回戦で敗れ、大きなショックを受けていたが、気持ちを切り替えて試合に臨んだ。

寝たのは夜中の3時。ずっと悔しい思いを巡らせていた。「どうしてああしなかったんだろうという後悔の気持ちがあった。でも終わったことを後悔してもしょうがないので。今日のミックスは崩れずに最高のプレーをすることが自分に出来ることと思って、準備した」と振り返った。

同種目は来年の東京オリンピック(五輪)で新種目として採用されたため、中国もこれまでに増して本気で臨んでいる。決勝の相手も世界ランク男子2位、女子5位の中国ペア。日本も銀メダル以上が確定し、五輪でのメダルが大きく期待される。

日本協会は東京五輪出場枠について、来年1月時点の同ランク男女上位2人をシングルス代表にし、団体戦枠の1人ずつは協会推薦枠としている。混合ダブルスもその3人ずつからしか出場できない。石川は世界ランク6位で現在、日本女子1位だが、吉村は同33位で日本男子では5番目で、今年中にワールドツアーのシングルスで上位に食い込みランクを上げる必要がある。

吉村は「石川さんと『2人で東京五輪に出られたらいいね』と話すことがある。そのためには俺が代表にならないと始まらない。そのためにも今大会、混合ダブルスで金メダルを取ってアピールしたい」と覚悟を語った。