五輪スノーボード連続銀メダルの平野歩夢(20=木下グループ)が「ホームコース」から東京五輪を目指す。2月の日本オープン3位で冬夏五輪出場へ好スタートを切った平野は、11日のパーク準決勝に向けた公開練習に参加。ボウルを並べたような横長コースで圧倒的な高さを披露した。

国内最高峰の屋内パークは、ストリートとパークのコースを並べたもの。スペースの関係で通常正方形に近いレイアウトになるパークのコースがハーフパイプのようになる。同種目のエース、笹岡健介は「苦手なコース。やりにくいです」と話したが、平野にとっては慣れ親しんだ形だ。

東京五輪出場には日本オープンと今大会の総合成績で3位以内になり、日本連盟の強化選手となるのが第1歩だ。会場の新潟・村上市は出身地。日本オープンで3位を争った池田大亮は左ひざ負傷のため欠場で、3位以内どころか「地元の利」で優勝の可能性もある。約2時間滑り込んだ平野は、報道陣を避けるように裏口から会場を後にした。