世界7位の錦織圭(29=日清食品)が2日にまたがる4回戦を突破した。同38位のブノワ・ペール(フランス)に対し、2日は6-2、6-7、6-2とセット2-1とリードしたところで日没順延。3日に第4セットから再開した試合は、錦織が1度マッチポイントを握りながらもタイブレークを落として最終セットへ突入。第5セットは先に2度ブレークを許す展開となったが、粘りに粘って7-5で制し、2年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

3回戦に続き、4回戦も崖っぷちから白星をもぎとった。

死闘を制した直後の錦織は「ほとんど負けを覚悟したけど、いい試合ができた。(準々決勝のナダル戦へ)彼はタフな選手でクレーではベストプレーヤー」と気を引き締め直した。

少し呼吸を整えて錦織は試合を再び振り返った。「大変な試合だった。昨日までいい流れで2-1でリードしていたけど彼(ペール)のレベルが上がっていて難しかった。最後も3-5でしたし。少ないチャンスをものにできた」と安どの様子。全仏11度を制している赤土の王者との次戦へ「きついですね。長い試合が多いので。リカバリーして頑張ります」と声を振り絞った。