B1新潟アルビレックスBBが若手中心の海外キャンプを行うことが10日、分かった。韓国KBLの18-19年シーズン準優勝・仁川電子ランドに7月上旬、若手選手数人を派遣する。新潟は18-19年、中地区初優勝、初のチャンピオンシップ(CS)進出を果たした。飛躍の期待が高まる19-20年に向けてチームの底上げに着手し始めた。

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新潟がチーム力アップの第1弾を実行する。仁川電子ランドはKBL準優勝で、韓国代表3人を擁する強豪。7月上旬に1週間ほど、若手を派遣し、練習に参加させる。メンバーはPG森井健太(23)、SG石井峻平(23)ら3、4人の予定で、下部組織として業務提携を結んでいる専門学校「アップルスポーツカレッジ」からも数人参加する見込み。

新潟の小菅学社長(45)は「チーム力アップのために、何か刺激が必要だった」。チームはPG五十嵐圭(39)、PG柏木真介(37)らベテランを中心に好成績を残した。今以上に戦力を充実させるためには、既存の若手の戦力アップは必須。続投が確定的な庄司和広監督(45)とも話し合い、新チームが始動する前に経験を積ませることを計画した。

仁川電子ランドは昨年9月、長岡市でシーズン前のキャンプを張り、新潟とプレシーズンゲームを行った。その後もフロント首脳陣同士が連絡を取り合い、友好関係にある。新潟がA東京と対戦したCSの準々決勝を、仁川のスタッフが応援に訪れていた。今年もプレシーズンゲームを組む予定だ。

仁川電子ランドのスタイルは「走るバスケ」。攻守の切り替えが速く、隙を突いて3点シュートを打つ。「あれだけの走りをするのだから、シーズン前は相当きつい練習をしていると思う。現地に行く選手には体力面、精神面ともに勉強になるはず」と小菅社長。2季連続のCS進出、そして悲願のリーグ優勝への土台作りを進めていく。【斎藤慎一郎】