7月のウィンブルドン・ジュニアに優勝。日本男子で初めて4大大会ジュニアを制し、ジュニア世界1位となった望月慎太郎(16=Team YUKA)が、全米ジュニアに初出場。体調不良に悩まされながら、逆転で1回戦を突破した。4月に、イタリアの大会で負けたこともある同23位のイタリア選手に、2-6、6-3、6-4のフルセットで逆転だ。

試合中に、何度も体を曲げ、胃のあたりをさすった。試合後には、ドクターに「おなかが痛い」と訴えた。望月を指導する山中夏雄コーチによると、腹筋とかではなく、胃痛のようで、最近、時々あるという。優勝したウィンブルドンでも、実は、少しなっていたという。

ウィンブルドンで優勝した後は、8月に、メキシコ・カンクンで、プロのツアー下部大会に2大会出場。1戦目はダブルス優勝、2戦目はシングルス4強と、山中コーチも「サプライズ」と驚く結果を残した。ただ、そこのコートはバウンドしてからの球足が速く、拠点のIMGアカデミーに戻っても、プロ選手と練習していたため、速い球になれていた。

しかし、ここのコートは球足が遅く、速い球やバウンドになれていた望月は、飛んでくる球を待ち切れない。気持ちもはやり、第1セットはミスを連発。それでも、第2セットから、タイミングを遅らせ、球を呼び込むことで切り替えに成功。体調不良の中でも、その修正能力は飛び抜けていた。

◆全米オープンテニスは、WOWOWで8月26日~9月9日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。