7日、F1直下のFIA F2選手権がイタリアGPのサポートレースとしてモンツァで行われ、松下信治が優勝した。

5番グリッドの松下は好発進を決めて3位に浮上し、2周目、5周目に前走車を次々とパスして一気にトップに浮上した。義務づけられているタイヤ交換もしっかりと決め、FIA F2のキモであるタイヤのマネジメントも完璧にこなし、後続が迫ってきても冷静にかわしてトップを堅守。最後は独走勝利を決めた。今季2勝目。

1週間前のスパ・フランコルシャンでのアントワーヌ・ユベールの死亡事故の後は親しかったドライバーとあっていろいろと考えたというが、いろんな思いを抱えての勝利だった。

「マシンの仕上がりも非常に良かったですし、後続が迫ってきてもタイヤを守るために我慢して最後にプッシュしたら引き離すことができました。ミスも全くなかったし持っているものが全て引き出せました。先週亡くなったアントワーヌ(・ユベール)のために彼のキャップを表彰台で掲げたかったので、それができたのもうれしかったです」と話した。(米家峰起通信員)