【オークビル(カナダ)13日(日本時間14日)=佐々木隆史】今季初戦に臨むフィギュアスケート男子の羽生結弦(24=ANA)が、出場するオータム・クラシックの本番リンクで、ショートプログラム(SP)前の公式練習を行った。

曲かけ練習の前には4回転ループや4回転サルコー、トリプルアクセル(3回転半)と3回転トーループの連続ジャンプなどを着氷。SP「秋によせて」の曲かけ練習では、冒頭に4回転サルコーを跳び、続く3回転半も着氷。3本目のコンビネーションジャンプでは、最初の4回転トーループで着氷が乱れた。

曲かけ練習後の最初の4回転トーループは着氷で大きく乱れたが、その後は4回転と3回転の連続トーループをきっちりと着氷し、練習を終えた。

今季は昨季に続き、SPは「秋によせて」、フリーは「Origin(オリジン)」を再演する。12日(日本時間13日)の前日練習後には「(昨季は)ケガで思った試合数をこなせなかったのと、やはりショート、フリーともに自分の中で完璧なものができていないのが、すごい心残りだった。このプログラム自体を負けたままで終わらせられないなっていう気持ちがすごくあった」と、昨季2位だった世界選手権の悔しさをにじませていた。

今季中にも習得を目指す4回転半のために、オフの期間中にハーネス(体をつりあげる補助器具)を着けて5回転ジャンプを跳んでいるなど、異次元の練習を積んできている。羽生は日本時間14日の午前3時14分に滑走予定。