レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(35)が24日、所属のALSOKを通じ注目される去就について、コメントした。

「現時点で私自身、今後のことは何も決めていませんが、選手・指導者としてレスリングがより魅力ある競技として発展していけるよう、今後とも力を尽くしていきたいと考えております。引き続きご声援のほど宜しくお願いいたします」(原文ママ)

伊調は、世界選手権(カザフスタン)の女子57キロ級で代表の座を争った川井梨紗子(24)が優勝して東京五輪内定を決めたことで、同階級での5度目の五輪出場の道が断たれていた。

先のプレーオフ直後には「やるべきことをやったので、悔しいけど悔いはないです」と回答。階級変更には否定的な見解を示しており、7月には可能性が消えた場合には第一線を退くか聞かれ「そうなると思う」と答えていた。すでに練習を積む日体大で後進の指導にあたり、試合ではセコンドに入っている。

今後は年末に開催される全日本選手権にエントリーするかどうかが注目される。締め切り期限は約1カ月前で、どのような判断をするか。日本協会への選手登録は年度ごとで次の更新は4月。浜口京子のように選手登録だけ継続して試合には出ない実質的な引退のケースを選ぶ可能性もある。