新型コロナウイルス感染拡大により全米各地で外出禁止令が出る中、実際のスポーツを題材にしたオンラインゲームの腕前を競う「eスポーツ」が盛り上がっている。“リアル(本物)”の選手が参加してテレビ中継されるケースもある。

3月中旬から中断している米プロバスケットボールNBAでは、選手16人が対戦するトーナメントを開催。ウィザーズの八村塁も参加し、5日の1回戦に勝利。9日はサンズのブッカーとの対戦で55-71で敗れた。試合中はお互いのプレーぶりなどについてコメントを交わし、勝敗が決すると「いい試合だった」などと、健闘をたたえ合った。

本来は大リーグが開幕し、NBAはプレーオフ争いの大詰めを迎えていた時期だが、ウイルス感染の深刻化で中継するスポーツはほぼない。ワシントン・ポスト紙(電子版)によると、自動車レースのナスカーを模した「eナスカー」にも本物のレーサーが参加、先月29日のテレビ中継は約130万人が視聴した。

NBAのトーナメントは、東部時間夜7時からのゴールデンタイムを中心に放送され、ネッツのスター選手、デュラントの試合は40万人近くの視聴者を集めた。「eスポーツ」にとっては“リアル”スポーツの人気に迫る好機といえそうだ。