B1新潟アルビレックスBBは3日、アオーレ長岡で合同自主トレを行った。新潟一筋で、プロ生活15年目のSF池田雄一(36)がまとめ役を精力的にこなし、10月のリーグ戦開幕に備えている。

シュートを絡めながらのコートの往復、イスを相手守備に見立てたドリブルと、多彩な練習内容の自主トレを池田は率先してこなしている。PG柏倉哲平(25)、SG石井峻平(24)、SF星野曹樹(22)ら若手に声をかけながら約2時間、たっぷりと汗をかいた。

「若手にはいろいろ言うより、取り組んでいる姿をみてほしい」。PG柏木真介(38)が三河に移籍し、主将だったPF鵜沢潤(38)が現役引退を発表。チーム最古参でPG五十嵐圭(40)に次ぐ年長者になった。「開幕に向けての調整はいつもと同じ」とマイペースだが、役割は分かっている。自主トレから手を抜かないことで若手に自覚を促す。

福田将吾監督(36)とは同学年。「今まで年上の監督ばかりだったので、少し違和感がある」と苦笑い。福田監督からは「敬語は使わなくていい」と言われたが「そこは監督と選手。場に応じてきちんとします」と心得ている。

福田監督との面談で、得意のアウトサイドのシュートに期待をかけられた。昨季は要所で守備を任される起用が多かったが「自分の武器」と自負する遠めの1本の精度を今季はより追求していく。「まずは全60試合出場を目指したい」。心構えは、いつ開幕を迎えてもいい状態になっている。【斎藤慎一郎】