フィギュアスケート女子で19年全日本選手権3位の川畑和愛(18=早大)が、シニアデビューとなる今季への意気込みを語った。21日、大阪府内で行われた全日本シニア合宿に参加。4月から早大に進学した新鋭は、これからショートプログラム(SP)の選曲を最終決断する。

 

以下は一問一答。

 

-この合宿で取り組みたいことは

合宿では表現のトレーニングが、いつもの練習とは違って組み込まれているので、そこでしっかりと腕の使い方だったり、表現の見せ方を学んで、滑りに生かしたいです。

 

-新型コロナウイルスの影響は

4月の最初に自粛に入って、その後に初めて滑ったのが6月で。現在の練習は人数制限がある中ですけれど、自粛になる前の練習量と、ほぼ変わらないぐらいの練習ができています。

 

-自粛期間の練習は

トレーニングは体力だったり、筋力を落とさないメニューを先生に組んでもらって。あとは昨季は前半に腰を痛めてしまったこともあって、少し体全体が固まっていたりもしたので、ストレッチとかにも重点を置いていました。

 

-けがの状況は

ほとんど痛みはなくなってきました。去年は腰が痛かったので、レイバックスピンを控えていたんですけれど、今季はレイバックスピンを入れられるので、スピンのレベルをしっかりと取れるようにしたいです。

 

-コロナの自粛期間中、スケートへの思いに変化は

最初はやっぱり、こんなに長期間休むことが今までになかったので「感覚がなくなったらどうしよう」って思っていました。トレーニングで体力を落とさないようにして、回転練習だったり、陸でも曲かけの練習をして、感覚をなくさない工夫はしました。最初に滑った時は「滑る」っていう感覚自体が「すごく楽しい」とあらためて思いました。

-今季のプログラムは

フリーは昨季をそのまま使用する予定です。SPは昨季のものと、西野友毬選手が前に使っていたSPの「黄昏のワルツ」っていう曲を、今は同時に練習しています。

 

-ジャンプは

自粛が明けてから、やっと自粛前の感覚が戻ってきていて、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の練習は始めています。

 

-北京五輪プレシーズン

今季は予想していたことがなくなってしまったり、いろいろと分からないことが多い年。試合に目標は置くんですけれど、それがなくなった時に自分のモチベーションを落とさないように、普段の練習から細かい目標をすごく意識して、練習していきたいと思います。

 

-SPで西野さんの演目をやるかも、という思いは

最初は海外に振り付けに行く予定だったんですけれど、それができなくなってしまって。SPもフリーも同じプログラムを使用する予定だったんですけれど、振付師の方が西野さんのSPを振り付けていた方で、先生と相談して、まずはエキシビションという形で練習しています。

 

-4月から大学に進学した

大学での授業は、今はオンラインになっているので、学校に通うことはないんですけれど、授業と練習時間をうまく取って、オンデマンドの授業をしています。

 

-学部は

社会科学部です。

 

-シニアへの不安などは

シニアに上がって感じるプレッシャーとか、不安とかは、今はあまり感じていないです。いつもやることは、自分のやることを本番で出し切るだけなので、基本的には自分がやることは変わらないです。

 

-シニアの目標は

(22年)北京五輪に出場することは大きな目標にしているんですけれど、それにはシニアで戦うための滑りや、ジャンプも不安定になってしまうことがよくあるので、しっかりと安定した力を、シーズン通して保っていけるようにしたいです。

 

-昨季はジュニアながら全日本選手権3位。あらためて、昨季を振り返って

昨季は全日本ジュニア、全日本で、その時できていたことが本番でもできて、自分が目標にしていたことも達成できました。大きな自信になりました。