バレーボール女子日本代表の長岡望悠(29=久光スプリングス)が8日、リモート取材に応じ、左膝のけがから2年ぶりに代表復帰した思いを語った。

現状のコンディションはまだ100%ではないが「1日1日を大切に過ごし積み重ねていきたい」と自身の状況を冷静に受け止めている。納得のいくパフォーマンスに仕上げ、来夏に延期となった東京オリンピック(五輪)代表入りを見据える。

16年リオデジャネイロ五輪のエースは、日の丸の舞台に戻れた喜びをかみしめている。2日のリモート紅白戦でも途中出場し、サウスポーから繰り出す強烈なスパイクで得点を決めた。「初得点はほっとしました。良い判断もできたし、体も悪くなかった」と手応えをつかんだ様子だ。

17年、18年と立て続けに左膝前十字靱帯(じんたい)に大けがを負った。復帰した今でも、左足に強く負荷が掛かるプレーは怖さが残る。ネット際での攻防やジャンプの着地時は注意を払っている。けがと向き合いながら、コンディションを上げている最中だった。

そんな中で代表への追加招集には驚きを隠せなかった。中田監督から今後挽回する期間にしてほしいと言われたことを明かし、長岡は「先のことは分かりませんが、1日1日の課題をこなして成長していきたいです」と気持ちを切り替えている。

【平山連】