バレーボール男子日本代表の西田有志(20=ジェイテクト)とラグビー元日本代表の五郎丸歩(34=ヤマハ発動機)が26日、スポーツ教育についてのオンラインフォーラムに参加した。競技力向上につながった学生時代の経験や、自分のプレーを分析して上達につなげたことを紹介した。

2人が参加したのは、株式会社STEAM Sports Laboratoryと経済産業省「未来の教室」が共催の「第2回オンラインSTEAM教育フォーラム~新たなスポーツ教育の可能性と挑戦~」。選手自らが考え課題解決する力を養っていくために、どんな取り組みが必要かなどが話題に出た。

小学生のころ、走り幅跳びが得意だったという西田は、跳ぶ前に強く踏切る動作がバレーボールで生かされていると紹介。サーブする時のスイングは野球の投手が投げる動きが参考になるといい「いろんなスポーツを遊び感覚でもやっておくと良い」と応用力が身に付けられるとした。

一方で、五郎丸はいかに考えて練習に臨むべきかの意義を訴えた。得意のキックを磨くため、大学時代は本数をこなしていたが、試合に負けると練習量が増えることになった。「繰り返していくうちに、どういう風にしたらボールがまっすぐに飛ぶかを考えるようになった」と合理的な視点を養うことにつながった。分析を重ねて行き着いたのがキック前の独特なルーティーンだと明かした。【平山連】