ノルディックスキー・ジャンプのSBC杯女子ラージヒルで高梨沙羅(24=クラレ)が合計244・5点で優勝した。前日24日全日本選手権に続き今季公式戦2連勝を飾った。

全日本選手権兼同杯として開催された男子は佐藤幸椰(25=雪印メグミルク)が合計279・2点でノーマルヒルとの2冠を達成した。

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高梨が2回ともにK点越えをそろえた。1回目122・5メートル、2回目126メートルをマークして、優勝を決めた。それでも納得した表情を見せない。「正直悔しい。2本とも思うようなジャンプをそろえられなかった。タイミングが遅れた」と、理想の飛び出しではなく、反省した。圧倒的強さで優勝する姿を見せたい。「見ている方々に何かを感じてもらえるようなジャンプがしたい、それを目指しているので」。もっともっと遠くに飛んで、ファンを喜ばせるためにも、試合を重ねて磨き上げていく。

○…大会後、全日本連盟の原田雅彦常務理事からW杯遠征メンバーが発表された。11月ビスワ大会(ポーランド)で開幕する男子は小林陵侑、佐藤幸椰ら6人、12月リレハンメル大会(ノルウェー)が初戦の女子は高梨沙羅、伊藤有希ら5人に決まった。昨季は開幕メンバー入りしていた葛西紀明はこの日、9位止まりで外れた。

▽女子のSBC杯2位だった伊藤 W杯に向けて、私たちは夏1試合も(公式戦に)出ていないけど、冬につながる試合ができた。