バレーボール界でスコートの採用が相次いでいる。Vリーグ女子1部の埼玉上尾メディックスが7日のトヨタ車体戦(島津アリーナ京都)でスコートユニホームを着用することが2日、関係者への取材で分かった。

今季開幕戦で着た同1部の姫路に続き2チーム目。新型コロナウイルスの影響で無観客で行うホーム戦に限り、カップ戦を含む計6試合で着る予定。

テニスやゴルフで着用する選手が多い服装だが、開幕戦で着用した姫路の選手からは「短パンよりも動きやすい」など高評価が続々。「(スコート着用の)Vリーグ初」は姫路に譲ったが、埼玉上尾も昨季から採用に向け準備していた。当初は「恥ずかしい」などと言っていた選手たちの承諾を得た上で、今季序盤で導入に踏み切った。

チーム関係者は「(スコートを着ることで)女性らしさや力強さがさらに表現でき、注目度が増す」。競技にこれまで縁のなかった層への関心を広げたりする効果も期待している。地元企業とタイアップして作ったプロモーションビデオを今後公開するなど認知度を高めていく。

懸念されるのは「タッチネット」の増加だが、開発したアシックスジャパンの担当者は「プリーツのないヒラヒラと広がりにくいタイプの形にしました」と対策も万全だ。【平山連】